忘れていたポジションの話――EAは止められたのに、私は止まっていなかった

運用記録

ひよりです。前回の記事の最後に「いちばん恥ずかしい部分は次回書きます」と予告しました。今日はその回です。

先に結論を書きます。

GOLD EAを止めた口座に、私が裁量で建てたポジションが2本、残っていました。しかも、その存在をしばらく忘れていました。

見つけたときの話

このサイトの更新を再開しようと思って、久しぶりに自分のMyfxbookを開いたときのことです。

グラフの右端で、エクイティの線だけがストンと落ちていました。EAはもう全部止めたはずなのに、口座の中で何かがまだ動いている。嫌な予感がしてMT5を開いたら、いました。

goldmicro 買い 0.2ロット × 2本。

建てた日付は5月27日と6月8日。EAの撤退を決めて、資金をどう移すか考えていた、まさにそのゴタゴタの時期です。

そのときの自分が考えていたこと

思い出しながら書きます。当時の私はたぶん、こう考えていました。

「EAでは負けたけど、GOLDはここまで下げたんだから、そろそろ戻るんじゃないか」
「口座に残高とボーナスも残ってるし、ガチホ前提で持っておけば、いつか建値まで戻るだろう」

……お気づきでしょうか。そこには基準がひとつもありません。 どこまで下がったら諦めるのか。いつまで待つのか。何も決めていない。「戻るんじゃないか」という気分だけです。

EAの停止基準はあれだけ数字で決めていたのに、自分の指先で押す「買い」ボタンには、ルールが何ひとつ付いていませんでした。

数字を全部出します

発見時点の状況です。

項目内容
ポジションGOLD(micro)買い 0.2ロット × 2本
建値4447.95 / 4307.63(平均 約4378)
発見時の価格約4119
含み損-19,211円(値動き分 -16,680円+スワップ -2,531円)
口座残高7,167円

注目してほしいのはスワップです。この2本は持っているだけで、毎日あわせて60円ほどのマイナススワップが積み上がっていました。 1か月放置すれば約1,900円。「ガチホ」は無料ではなくて、GOLDの買いポジションの場合、待つこと自体に料金がかかり続けます。

建値まで戻るには価格が6%以上上昇する必要があり、しかもそのゴール地点は、スワップの分だけ毎日少しずつ遠ざかっていく。「いつか戻る」を待つ椅子には、座っているだけでお金を取られるメーターが付いていたということです。忘れていた1か月半、私はそのメーターに気づいてすらいませんでした。

決めたこと

この2本は、週明けの相場が開いたら決済します。

「今が底かもしれないのに」という声が頭の中でしないと言えば嘘になります。でも前回の記事で書いた通り、私は「戻るかもしれない」に基準もなく賭けて、すでに一度負けています。同じ判断をもう一度やるなら、それは記録を公開している意味がありません。

このポジションは、もうないものだと思うことにしました。

追記:2026.07.13
週明けの7月13日、宣言通り2本とも決済しました。
項目内容
決済価格4076.89 / 4076.90
決済損益-19,505円(-12,026円+-7,479円)
スワップ-2,531円
この2本の確定損失-22,036円
発見したときの含み損は約1万9千2百円でした。「決済する」と決めてから実行までの間にも相場は下げていて、最終的な傷は少しだけ深くなりました。もし「もう少し様子を見よう」を選んでいたら、この差分がどこまで育っていたかは誰にもわかりません。決めたら実行する、をひとつ実践できたことにします。

これで、5月末の「戻るんじゃないか」から始まった2本は、約1か月半かけて2万2千円の授業料になりました。

XM口座の総決算

この決済をもって、2月から始めたXM口座の運用がすべて終わったので、最後に全体の数字を締めておきます。

項目金額
自己資金の入金30,000円
XMの入金ボーナス30,000円
EAの確定損益-27,976円
裁量トレードの確定損益(スワップ込み)-16,893円
総損失-44,869円
口座に残った金額15,131円

自己資金3万円とボーナス3万円、あわせて6万円の元手で始めて、失ったのは44,869円。入金した3万円は全額なくなり、ボーナスにも1万5千円近く食い込みました。 口座に残っている15,131円は、もとをたどればボーナス由来のお金です。ボーナスがなければ、この口座はとっくに空になっていた計算になります。

数字を並べるとかなり手痛い授業料ですが、内訳を見ると学びの配分がはっきりしています。ルールを決めて動かしたEAの損失が約2万8千円、ルールなしで動いた私の損失が約1万7千円。EAは4か月かけて負けましたが、私はたった2本で、その6割の速さに追いつきました。 どちらを改善すべきかは、明らかです。

EAは止まったのに、私は止まっていなかった

今回の一件で、自分の中ではっきりしたことがあります。

EAは、決めたルール通りに止まりました。Pullbackも基準通りに停止できました。つまりルールは正しく機能していたんです。

機能していなかったのは私です。ルールの外側で建てた2本は、基準がないまま放置され、あげくに存在ごと忘れられていました。EAは忘れませんが、人間は忘れます。感情で建てて、感情で塩漬けにして、最後は記憶からも消える。

私がEAで運用している理由を、自分の失敗が一番わかりやすく説明してくれた形です。

なのでルールをひとつ追加しました。

「成績を公開している口座では、裁量トレードをしない。」
EAの記録に裁量が混ざると、損益の見え方が濁ります。何より、今回のような「ルールの外側の事故」が起きます。新しい口座では、このルールで運用しています。

その「新しい口座」の話――なぜ次はGOLD1本ではなく、複数の銘柄に分散する形にしたのか――を、次回書きます。ここまで負けた話が続いたので、次はようやく前を向く話です。

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