ひよりです。負けた話が2回続いたので、今日はようやく前を向く話です。
GOLDの口座を閉じたあと、私は運用そのものをやめるかどうか、少しだけ考えました。でも振り返ってみると、EAはルール通りに動いていたんですよね。壊れていたのはEAではなく、「GOLDひとつに全部を載せる」という設計と、ルールの外側にいた私自身でした。
なので、やめる代わりに作り直しました。今回はその新体制の話です。
何を変えたか:「1つで勝つ」から「全体で沈まない」へ
前回までの反省で、いちばん大きかったのはこれです。
GOLD時代の口座は、GOLDが崩れたら全部が一緒に崩れる構造でした。どれだけEAを複数動かしても、全員が同じ土俵に立っていたら、土俵ごと沈むときに逃げ場がありません。
新体制はここを根本から変えて、性格の違う5つの市場に分散しました。
| 銘柄 | 役割のイメージ |
|---|---|
| AUDCAD | 取引数が多く、コツコツ型の安定枠 |
| EURUSD | 成績のバランスが良い主力枠 |
| USDJPY | 直近の調子が良いエース候補 |
| GBPUSD | 単体では控えめ。でも外せない枠(後述) |
| US500 | 通貨ではなく株価指数。毛色の違う分散枠 |
それぞれに専用のEAを1本ずつ、合計5本。口座はIC Marketsに移し、2026年6月4日から稼働しています。もちろん今回もMyfxbookで公開しています。
GBPUSDを「弱いのに」入れている理由
この構成を作るときのバックテストで、個人的に一番面白かった発見を書きます。
GBPUSDのEAは、単体の成績だけ見ると5本の中で一番地味です。正直、最初は外すつもりでした。ところがGBPUSDを外した4銘柄で検証し直すと、ポートフォリオ全体の利益も、資金の回復力(リカバリーファクター)も、逆に悪化したんです。
理由は、他の銘柄が調子を崩す場面で、GBPUSDが違うタイミングで稼いでくれるから。一番強い5人を集めるのではなくて、凹むタイミングがずれる5人を集める。単体で最強かどうかより、組み合わせたときに全体のドローダウンが浅くなるかどうか。GOLD1本に載せていた頃の私には、なかった発想でした。
ロットも5銘柄一律ではなく、銘柄ごとに調整して、どれか1つが口座全体を振り回さないように揃えてあります。
今回の口座の「憲法」
新体制では、先にルールを決めて壁に貼りました。
- この口座では裁量トレードをしない。 一度でも混ぜたら記録が濁ることは、前回身をもって学びました。ここはEA専用です。
- 評価は5本の合成成績でする。 どれか1本の不調で慌てて止めない。判断は常にポートフォリオ全体の数字で。
- バックテストよりフォワードを信じる。 過去データで最強でも、目の前の実弾の成績と食い違うなら、疑うのは過去のほうです。
最初の5週間の成績(6/4〜7/9)
数字を出します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 自己資金の入金 | 310,000円 |
| 入金ボーナス(クレジット) | 234,970円 |
| トレード損益 | +45,067円 |
| 手数料 | -2,206円 |
| スワップ | -958円 |
| 確定損益 | +41,903円 |
自己資金31万円に対して、5週間で+13.5%です。
……と書くと景気が良いのですが、正直に付け加えます。GOLDのときも最初の10日は勝っていました。ピークで浮かれていた2月の自分を、私はまだ忘れていません。5週間は「順調」と言うにはまだ全然足りない長さです。今の時点で言えるのは「設計した通りに5本が動いている」、それだけです。
ちなみに小さな発見をひとつ。US500は株価指数のCFDなので、買いポジションを持っていると配当が数円〜数十円ずつ口座に入ってきます(そして律儀に配当税も引かれます)。通貨ペアしか触ってこなかった身には、明細に「DIVS」の文字が並ぶのはちょっと新鮮でした。
先にお知らせしておくこと:8月に「ボーナスの崖」が来ます
ひとつ、今のうちに予告しておきます。
上の表にある入金ボーナス約23.5万円は、8月上旬に期限が来て、2回に分けて消滅します。 そのとき口座の見かけの体力は、約58万円から約35万円へ、4割ほど縮みます。
XMのときの反省のひとつは、「ボーナスが混ざった数字を、自分の実力や体力だと思い込んでいた」ことでした。なので今回は先に宣言しておきます。
- 私の成績は、常に自己資金31万円に対して測ります。ボーナスは成績に化粧をしない。
- EAのロットは口座の体力に連動する設計なので、ボーナスが消えれば次のエントリーから自動的に小さくなります。 私が何かを覚えておく必要はありません(覚えておく係の私が信用できないことは、実証済みなので)。
- 消滅をまたいで保有中のポジションだけは一時的にサイズが大きめになりますが、想定される影響は計算済みで、許容範囲と判断しています。
ボーナスが消えたあと、実際に何が起きたか。ロットはどう変わり、成績はどうなったか。8月に「答え合わせ」の記事を書きます。
終わりに
GOLDの4か月半で、私は自己資金の3万円を失いました(口座のボーナスまで含めれば、溶けた金額は44,869円になります)。その授業で習ったことを全部使って組んだのが、この5銘柄体制です。
派手さはありません。たぶんこの先、月ごとの記事も「淡々と動いています」ばかりになると思います。でも、淡々と続くことこそが、GOLD時代に一番できなかったことなので。
週次・月次のレポートは、今月から再開します。
あわせて読みたい
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- ポートフォリオ設計 ― 単体依存を避ける設計の考え方
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