勝率の罠

― 勝率だけでは判断できない理由―

バックテストを見るとき、
多くの人が最初に目にするのが 勝率 です。

「勝率80%」
「勝率90%」

こうした数字を見ると、
とても優秀なEAに見えるかもしれません。

しかし、
勝率が高いだけでは
EAの良し悪しは判断できません。

ここに、バックテストを見るときの
大きな落とし穴があります。

 

勝率とは

勝率とは、

全取引のうち、利益になった取引の割合

を表す数字です。

たとえば

・取引回数 100回
・勝ち 60回

この場合

勝率60%

になります。

つまり

10回のうち6回勝つ

という意味です。

 

勝率が高くても利益が残らないことがある

ここが重要なポイントです。

例えば、次のような結果を考えてみます。

EA A

・勝率 90%
・利益 1,000円
・損失 10,000円

この場合、

9回勝っても
1回の損失で利益が消えることがあります。

一方で、

EA B

・勝率 40%
・利益 5,000円
・損失 2,000円

この場合は、
勝率が低くても利益が残ることがあります。

つまり、EAの結果を左右するのは

勝率だけではなく、
利益と損失のバランス

です。

 

勝率が高いEAの特徴

勝率が高いEAには、
次のような特徴が見られることがあります。

・利益幅が小さい
・損失幅が大きい
・レンジ相場では機能しやすい

これは戦略の特徴であり、
良い・悪いという話ではありません。

ただし、

勝率だけを見て判断すると、
EAの本当の特徴が見えなくなります。

 

勝率は他の数字とセットで見る

バックテストを見るときは

PF(利益効率)
最大ドローダウン(DD)
取引回数

これらと一緒に確認することで、
EAの特徴をより正確に理解できます。

 

 

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