― 自動売買にも崩れる時期はある―
EA(自動売買)は便利なツールですが、
万能ではありません。
どれだけ優れたロジックでも、
必ずうまくいかない時期が存在します。
これはEAの欠陥ではなく、
相場の性質そのものによるものです。
まずは、この前提を理解することが重要です。
EAは未来を予測しているわけではない
EAは、未来を当てる装置ではありません。
あらかじめ決められたルールを、
機械的に実行するだけです。
例えば
・一定の押しが入ったらエントリー
・この価格で損切り
・この幅で利確
このような条件が組み合わされて動いています。
つまりEAは、
過去のデータから優位性が確認された行動を、
淡々と繰り返す仕組み
です。
そのため、
相場環境が変われば、成績も変わります。
相場には「環境の波」がある
相場は常に同じ状態ではありません。
例えば
・トレンドが続く時期
・レンジが長く続く時期
・ボラティリティが急に高くなる時期
こうした環境は、
時間とともに変化していきます。
そしてEAは、
特定の環境で優位性を持つよう設計されています。
そのため、
環境が噛み合わない時期には、
成績が落ちることがあります。
これは避けられない現象です。
ドローダウンは必ず発生する
EAを運用すると、
資金が一時的に減る期間が必ず訪れます。
これを
ドローダウン(DD)
と呼びます。
DDは失敗ではありません。
むしろ、
確率戦略を運用する以上、
必ず発生する正常な現象
です。
問題なのは、
・DDの大きさを知らない
・DDが来たときにルールを変える
・感情で停止や再開を繰り返す
こうした行動です。
だからこそ、
EA運用では
最大ドローダウンを事前に把握すること
が重要になります。
→ ドローダウンとは
勝率が高くても崩れることはある
EAの性能を見るとき、
多くの人がまず「勝率」を見ます。
しかし、
勝率だけでは安定性は判断できません。
例えば
・勝率70%でも
・負けるときの損失が大きい
この場合、
長期では資金が減る可能性があります。
そのためEAの評価では、
・PF(プロフィットファクター)
・最大ドローダウン
・リカバリーファクター
・取引回数
こうした指標を
総合的に見る必要があります。
EAは「放置装置」ではない
自動売買という言葉から、
「完全放置で増える仕組み」
というイメージを持たれることがあります。
しかし実際には、
EAも運用管理が必要なツールです。
例えば
・ロット管理
・停止判断
・資金管理
・ポートフォリオ設計
こうした要素が、
結果を大きく左右します。
EAは
運用を楽にするツールであって、
リスクを消す装置ではありません。
弱点を理解することが、最大の防御
EAの弱点を理解すると、
・過度な期待をしない
・ドローダウンに動揺しない
・長期視点で運用できる
こうした状態に近づきます。
逆に、
弱点を知らないまま始めると
・DDでパニックになる
・ルールを破る
・運用をやめる
という流れになりやすくなります。
だからこのサイトでは、
利益だけではなく
「崩れる可能性」も含めて公開しています。
EAは魔法ではない
EAは魔法ではありません。
でも、
ルールを守り続けるという点では
人間よりも優れています。
感情に左右されず、
確率を積み上げる。
それが
EAの本当の役割です。
次に読む
→EAを使う前に知るべき「設定の意味」

