私は、ドローダウンを避けるものだとは考えていません。
ドローダウンは、必ず起きる前提のものです。
問題は、
”どこまで減る可能性があるのか”
を理解しているかどうか。
増やすことより先に、
まず減少幅を設計する。
それが、私の運用の出発点です。
ドローダウン(DD)とは何か
ドローダウン(DD)とは、
資産がピークからどれだけ減ったかを示すものです。
スタート資金からではありません。
「一番増えた地点」から
「その後いちばん落ち込んだ地点」までの下落幅。
これがDDです。
たとえば――
資金10万円でスタート
12万円まで増えた
その後、9万円まで下がった
この場合、
ピーク12万円 → 9万円
−3万円(−25%)
これが最大DDです。
重要なのは、いくらから始めたかではなく、
いちばん高い地点からどこまで落ちたか
ということです。
なぜDDが重要なのか
利益は、希望を与えます。
でも、DDは現実を教えてくれます。
運用で精神的にきつくなる瞬間は、
“負けているとき”ではありません。
勝っていたのに減るときです。
12万円まで増えたのに、9万円に落ちる。
頭では理解していても、感情は揺れます。
ここでロットを上げたり、
ルールを変えたり、
やめてしまったりする。
その多くは、
ドローダウンの深さを事前に理解していないことが原因です。
私は、DDを
“損失”ではなく、“深さ”として捉えています。
問題は、
その深さが耐えられる範囲かどうか。
−50%の現実
ここで一度、数字で考えてみます。

−10%なら、元に戻すのに+11%。
−20%なら、+25%。
−30%なら、+43%。
−40%なら、+67%。
−50%なら、+100%。
よくある誤解があります。
「一時的に−50%になっても、また戻ればいい」
しかし、半分に減った資金を元に戻すには、
倍にする必要があります。
10万円 → 5万円(−50%)
5万円 → 10万円に戻すには+100%。
深いDDは、
未来の利益を奪います。
だから私は、
“勝率”よりも
“最大ドDD”を優先します。
DDは悪ではない
ここで誤解してほしくないのは、
DDは悪ではない、ということです。
リスクを取る以上、
DDは必ず発生します。
問題は、
「想定内かどうか」。
バックテストで最大DDが10%だった戦略が、
実運用で30%になっているなら、
それは設計が崩れている可能性があります。
逆に、
想定10%で、実際8%なら、
それは正常な範囲です。
私は、DDをゼロにしようとは考えません。
でも、
”耐えられる範囲に収める設計”を最優先にします。
では、どうやって設計するのか。
考え方はシンプルです。
・想定DDからロットを決める
・想定を超えたらロットを落とす
・環境が崩れたら停止する
利益から考えるのではありません。
最大損失から逆算する。
これが、DD設計の基本です。
ロットは振れ幅を決めます。
停止判断は崩壊を防ぎます。
DDを理解しないままロットだけ触るのは危険です。
まずは、
「この戦略は最大どこまで減るのか」
そこを知ることから始めます。
DDを最優先にする
爆発的な利益は魅力的です。
でも、
大きく減らすと継続できません。
継続できなければ、積み上がりません。
私は、
増やすよりも先に、
減らさない設計を選びます。
DDを把握することは、
自分の限界を知ることでもあります。
そしてそれは、
感情ではなく、設計で運用するための土台になります。
実際の運用結果も公開しています
➤ リアル運用実績を見る

